タイヤの構造と技術

高い性能と品質は、メッツラーが常に優先目標として設定し取り組んできた技術改善研究の成果です。

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タイヤ構造

二輪車用タイヤ構造の主な種類を例示して解説しています。

バイアス構造

クロスプライ構造とも呼ばれ、カーカスはゴムでコーティングされたバンドを複数層重ね合わせて構成されています。層が交差する角度、数、素材は、その動的特性、速度および負荷により異なります。

ラジアルゼロディグリースチールベルト

特許技術による1層のベルトをタイヤの回転方向に対し0°でカーカスに巻きつけています。0°スチールベルトは剛性が高く、巻き付け間隔をショルダー部からクラウン部にかけて調整することで異なる剛性を可能にしています。

ベルテッドバイアス

従来のカーカスにバイアスベルトと呼ばれる層を2層以上巻きつけた構造。カーカスとベルトでは素材と役割が違い、カーカスは主にタイヤの剛性と耐荷重を決定し、ベルトはアラミド繊維で作られ遠心力によるタイヤの変形を抑える役割を果たしています。

ラジアルウィズバイアスベルト

ラジアルカーカスにバイアスベルトを巻きつけた構造です。 ベルテッドバイアスタイヤとの主な違いは、カーカスの構造がラジアルになっていることです。これはビードから反対側のビードまでコードがラジアル状に配置され、この構造により低扁平タイヤを実現。コーナリングの安定性、軽量化、高速域でのパフォーマンスにおいて群を抜く性能を発揮します。剛性がきわめて高いので、巻きつけ間隔を調整することでショルダー部からクラウン部にかけて異なる剛性を実現可能にしています。

テクノロジー

Interact™:マルチゾーンテンション

Interact™: multi zone tension

Interact™とは各スチールコードを複数の異なる張力で巻きつける技術で、メッツラータイヤはロードコンディションを問わず最高のパフォーマンスを発揮します。トレッドコンパウンドの性能はタイヤ構造の剛性によって左右されます。トレッドコンパウンド内のスチールベルトを最適な張力で巻くことで、寿命、グリップ、ハンドリングなどタイヤに求められる性能を満たすことでさまざまなライディングスタイルに対応する優れた適応力を実現しています。

メッツラーアドバンスドワインディング

Metzeler Advanced Winding

「メッツラーアドバンスドワインディング」は、スチールベルトのコードを円周方向に対し0度の最適な間隔で巻きつける特許取得構造です。タイヤの部位により異なる性能要件にマッチした間隔でスチールコードを巻きつけます。フロントおよびリアタイヤのクラウン部では弾力性とダンピング特性を重視して間隔を広めにしています。浅いリーン時に使用される部位ではコードの間隔を詰めることで高速コーナリングに適した高い剛性を実現。リアタイヤのショルダー部では間隔を広げ、フルバンク時はライダーに安心感を伝えてコントロール性を確保しています。

マルチラジアスプロファイル

Multiple Radius Contour

高性能ライディング専用のプロファイル設計のためのエンジニアリング技術。 プロファイルの曲率は、最も直感的で効果的なハンドリングとグリップ特性を提供するために、クラウンとショルダーの領域で別設計されます。 クラウンとショルダーの領域は、より速くより正確なハンドリング(クラウン)とより安全な安定限界フィードバック(ショルダー)のためのより鋭いアール(半径)を特徴としています。 より広いアール)半径はサイドエリアを特徴づけ、コーナリングの安定性のためのより大きな接地面を確保します。

メッツラーベルトシステム

Metzeler Belt System

「メッツラーベルトシステム」は、クロスプライタイヤのダイヤゴナルベルトによるメッツラーの特許技術です。モジュール化された構造技術により同一サイズでもバイク特性に合わせたきめ細かなセッティングが可能です。タイヤ重量と性能は、特にクラシックスタイルでありながらハイパワーなバイク用に開発され動力性能を向上させます。

MBS-ラジアル

MBS-Radial

このシンボルは、MBSテクノロジーによるラジアルカーカスとダイアゴナルベルトを採用したタイヤを示しています。ラジアルカーカスにより安定したコーナリングや軽量化を実現した低扁平率タイヤで、ダイアゴナルベルトは高速走行時のタイヤ変形を低減します。

シングルラジアスプロファイル

Single Radius Contour

カスタムツーリングバイク専用に開発されたタイヤ断面形状です。非常にスムーズなデザインが特徴で、特に重量級モデル向けのプロファイルになっています。クラウン部が広くあらゆるスピード域で快適な乗り心地と安定性を確保し長寿命です。断面形状の丸いサイド領域はリニアなハンドリングを実現しています。

CMT-プロファイルモデリングテクノロジー

Contour Modelling Technology

最新バイクでの高性能なライディングスタイルに合わせて調整された最新設計技術を取り入れたタイヤ断面形状です。フロントタイヤとリアタイヤに異なったプロファイルを組み合わせることにより、特定のバンク角において最適なマッチングが得られます。それにより優れた予測性、グリップ限界域のフィードバック、安定したコーナリングを実現、最新バイクでのさなざまなライディングスタイルにおいて最高のパフォーマンスを発揮します。

スチールラジアル

Steel Radial

モノプライのスチールコードをラジアルカーカスの周囲に0度で包んだ革新的なベルト構造。フロントとリアの両方のタイヤで高いパフォーマンスを発揮するメッツラーの特許技術です。テキスタイルに比べ剛性が高いというスチールの特長を生かし、タイヤの軽量化も実現。スチールベルテッドラジアルにより遠心力によるタイヤの動的変形を抑え、タイヤの高速安定性を高めています。さらに、スチールは優れた導体でもあるため均一な熱分布により長寿命で偏摩耗も抑制します。

ダイマテック

Dymatec™

この方法論は、さまざまな傾斜角度で溝壁の角度が変化する機能的なトレッド設計により、性能持続時間の向上をもたらします。 その結果、製品のライフサイクル全体の特定の用途に合わせて調整された傾斜角によって、摩耗の均一性が最適化されます。

ハイパーベース

Hyperbase™

この3Dマルチコンパウンドトレッドレイアウトは、トレッドゴム層の更に下層にベースラバー配置させています。 ベースラバーは、全体的なトレッドゴムの動的出力に影響を与え、ラインの保持と熱安定性、そしてその持続時間に有益な効果をもたらします。

キャップ&ベース

Cap&base

この3Dマルチコンパウンドトレッドレイアウトは、サイドトレッドコンパウンドの下層に中央のラバーが伸びて入り込むことにより構成されています。 結果として得られるトレッドの動的特性は、トレッドのライフサイクルのすべての段階で最適な剛性を提供し、用途に応じて、タイヤのショルダーの迅速なウォームアップと熱安定性の両方を確保します。

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